【豊川立てこもり】特殊班SIT音もなく「現場」潜入し解決
動きを止めたかに見えた愛知県豊川市の信用金庫立てこもりは23日未明、
人質全員が無事保護され、一転解決に向かった。
監禁現場に音もなく“潜入”し、警棒や盾を持った捜査員らが裏口から突入した。
容疑者の大きな抵抗もなく、救出劇はあっけなく終わった。
信金2階ベランダに、
捜査1課特殊班(SIT)の捜査員らが姿を見せたのは午前2時40分ごろ。
黒ずくめの捜査員が1人、また1人と素早く右端の窓付近に集結した。
暗闇にバーナーの青い光が瞬き、5分間ほどで粘着テープの上から窓ガラスを焼き切る。
開け放たれた窓から1人が身軽に飛び込み、少しして3、4人が後に続いた。
容疑者の注意を引き付ける目的か、1階では2、3人の捜査員が窓ガラスの前で携帯電話で会話したり、室内をのぞいたりする様子が見られた。
午前3時すぎ、現場は大きく動く。1階の裏口に向け、身を潜めていた10人以上の捜査員が盾を手に走りだした。
ワゴン車が裏口に横付けされ、周囲を毛布で目隠しされながら、身柄を確保された容疑者が屋外へ。
人質4人が救出されるまで、10分もかからなかった。(共同)
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